津軽三味線って稼げる!?

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芸は自らその身を助ける…!

「記事目次」

❶津軽三味線は特別な音楽
❷三味線はギターよりも稼ぎ安い?
❸世界の人達の心に響くヨナ抜き節

■津軽三味線は特別な弦楽器

津軽三味線という楽器は比較的に他の絃楽器、ギターや琴、バイオリンなどと比べたら稼ぎ安い楽器かも知れない…。

何故ならギターの6絃と比べたら三味線の絃は3本しか無いしギターの様にコード(和音)を押さえる必要も無い!だからギターに比べたら簡単と言えば簡単と言える…。

でも確かに難しといえば難しく、津軽三味線なりのそこには奥深さがある…。ギターは小さなオーケストラと言われるほど音色の豊かな表現が出来る楽器である。

そいう意味では三味線も自分は好きだがギターはやはり津軽三味線を上回る音色の良さがあるので好きな楽器の一つだ。

芸歴として津軽三味線は30年以上になるが16から26歳までフラメンコギターをやっていた時代があったので40年たったら無性にギターを弾きたくなった…。

津軽三味線はギターと比べたら早い段階である程度は稼げる様にはなると思っている。

それは私が26歳の時に津軽三味線を初めて習い始めて1年以内の内には小遣い稼ぎが出来る様になったからだ。三味線を始める前はギターをやっていたので音感は悪くなかった。それは早くに絃の調律をマスター出来たからだ。

ギターは一番上の太い絃が低音の(ミ)の音階で順にラ、レ、ソ、シ、ミと並んでいて基本的に(C)に調律して固定される。

一方、三味線はキーの固定位置が無い。曲弾きをやる時はギターと同じ一絃をCキーに固定はするが歌に付ける場合は調子笛で唄い手のキーに合わせる。

で、私の場合は三味線を毎日欠かさず練習したお陰で3ヵ月目ぐらいから先生に連れられて一般民謡の「花笠音頭」とか「ソーラン節」などの割合簡単な曲を先生と一緒に弾いてその内に民謡酒場に専属伴奏者としてアルバイトが出来る様になっていった。

これがギターとなると三味線の様に稼げる様になれないのはギターは一般の人が誰でもやりたがる楽器でまたギターと言ってもクラシックからフラメンコ、フォークギター、エレキギターと種類も多くそのジャンル毎では相当に弾ける人物にならないとそう簡単にギャラが取れるまでにはならない…。

また曲のジャンル、種類も無限に近いと言えるくらい存在する…。津軽三味線の曲は民謡の伴奏芸なので津軽民謡に限って言えば曲数は100曲も無いだろう…。

また津軽三味線は誰でもがやりたがる楽器ではなく、また弾ける人もギターと比べたら俄然少なくいわば二ッチな世界なのだ。

それでいて津軽三味線は日本人の心に響くものがあるので割合誰からもリスペクトされる楽器であり音楽でもある…。今や世界の若者が日本の文化であるこの津軽三味線をやっている人が増え続けているのだ!

今ではアメリカのサンタクルーズ在住のカイルアボットなる青年が津軽三味線を自ら製作出来る工場を持っていてそれを販売し「撥道・Bachido」という三味線コミュニティーまで作って活動しているのだ。何故、こうも日本文化の独特な津軽三味線音楽がもてはやされているのか…!それは「ヨナ抜き音階」にある…。(続く)